たくさんの食事療法と道のり(1)

メディカルミディアム

5月からこの半年間でたくさんの食事療法に出会いました。
順番に並べるとこのようになります。

・西式甲田療法
・ナチュラルハイジーン
・ロービーガン
・フルータリアン
・80/10/10
・メディカルミディアム

そして、幼少期から今まで経験してきたさまざまな体の不調のすべてについて
自分の身体に一体何が起きていたのか、どうすれば回復できるのかを
初めて明快に知ることができたのが、最後のメディカルミディアムでした。
長い間バラバラだったパズルのピースの全てが完璧にはまり、
まさに「ついに、、やっとここまでたどり着けた」という心境でした。

どの食事療法も共通点は多く、思いつく範囲でまとめると以下になります。

1)動物性食品(魚、卵をふくむ)、乳製品、グルテン、精製油、精製糖、
  精製食品(白米、パンをふくむ)、高度加工食品、カフェイン、アルコールは体によくない。
2)健康のためには植物性食品(プラントベース)推奨。
3)生菜食が最も生体利用しやすく、菜食であっても加熱食は生食よりも体に負担がかかる。
 (よって緊急の病状がある場合は生菜食推奨)
4)生菜食により栄養素だけでなく「生きたエネルギー」を摂取することが重要。
5)野菜とくに生葉物野菜を毎日たっぷりとることが必要。
6)現代人の胃腸では、生野菜、果物は普通に食べる以外に、
  ジューサーで繊維を取り除いたジュースにして摂取することが大事。
7)水分をたっぷりとること。
8)消化と排泄の不良による腸内での腐敗を解消することが大事。そのため食べ過ぎや便秘を避ける。

ただし、果物と脂質の摂り方や食事の回数などには少しづつ違いがあります。

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甲田療法では、果物は砂糖と同じ甘味として厳しく制限します。果物NGは甲田式だけです。また「青汁、玄米(特に生の発芽玄米)、豆腐」を完全栄養食とし、水分はお水かビタミンC豊富な柿葉茶を一日1.5~2L。便秘の予防に水酸化マグネシウム(通称スイマグ)を飲みます。そして、胃酸を作る材料として塩を重視し、塩・味噌・醤油などで一日10g前後の塩分を摂ることを推奨しています。また、腸内で食べ物が腐敗する可能性を減らし、さらに臓器を休ませ回復させる目的で、(胃腸の消化吸収能力を上げて)できるだけ食事をしなくていい体になることを推奨しています(少食、朝食抜きの16時間断食、一日二食、一日一食、月一断食など)。

ナチュラルハイジーン、ロービーガンでは、果物と生野菜を重要視します。午前中は「排泄の時間」とし、物を食べて消化にエネルギーを使わずに体が排泄作業に集中できるよう、お昼12時までは消化に一番負担のかからない果物だけを摂ることを推奨します。また、人の身体が必要としているのは生き物に含まれている水で(水道水は生きていない水と表現されます)、70%以上水分が含まれた食べ物(果物、生野菜)を多くとることを推奨しています。ナチュラルハイジーンは、たっぷりの果物、生野菜を中心とした植物ベースで加工食品を避け、消化に良くない食べ合わせに気を付けて、20時以降の食事を控え、スムーズな消化排泄とともに清潔で健康的な生活を目指します。また、両者ともに必要なタンパク質、脂質を摂り、エネルギー不足を防ぐために、豆類、種子、ナッツ類、アボカド等を日常的に適量きちんと摂ることを推奨しています。(参考書籍:「フィット フォー ライフ」ハーヴィー・ダイアモンド著)

・フルータリアン、80/10/10は、ナチュラルハイジーンとほぼ同じですが、こちらはタンパク質と脂質を制限し、カロリーベースで、炭水化物:タンパク質:脂質を80:10:10にすることを推奨します。精製油はもとより、菜食ホールフードの食事でも、脂質の多い、豆類、種子、ナッツ、アボカドの摂取はきわめてゼロにすることを推奨します。(参考書籍:「血管をよみがえらせる食事」コールドウェル・B・エセルスティン著)

メディカルミディアムでは、現在の不調や病気の一番の原因は、体内に蓄積された重金属(水銀、アルミ、銅、鉛など)や汚染化学物質と、それらを餌にして増殖する複数種類のエプスタインバールウイルス(EBV)、複数種類の連鎖球菌、その他の細菌やウイルスであり、肝臓から消化器官、甲状腺、脳にいたるあらゆる場所に存在する重金属、汚染物質、EBV、連鎖球菌を体から排除排出することが重要とし、その力を持つ最も重要な食べ物が果物であるとしています。このメディカルミディアムについては、とにかく情報量が多いので今後記事の中でお伝えしていきたいと思います。(参考書籍:「メディカルミディアム」「人生を変える食べ物」アンソニー・ウィリアム著)

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ここからは、私のたどった道のりですが、

最初に甲田療法を始めた当初は、断食で長年ため込んだ老廃物を初めて体の外に出し、食事量を減らし、今までほとんど摂っていなかった生の葉物野菜を青汁という消化にいい形でたくさん摂るようになったので、体の中がさっぱり洗い流されていくようでした。また味覚もどんどん変わり、塩胡椒、油、味噌、お醤油の味付けが欲しくなくなり、生の発芽玄米も、トマトやキュウリ、ピーマン、葉物野菜も味付けなしの食材そのままが一番おいしいと感じるようになりました。

ただ続けていくうちに、だんだん両足が驚くほどパンパンにむくむようになり、そしてお塩を一切取らないようにするとむくみがなくなり、ほんの少しでもお塩をなめるとむくむようになりました。またどうやらお豆腐がうまく消化できていないようした。しかも、どんどん痩せて自分でもカロリー、エネルギー不足であることが分かりました。かといって、炊いた玄米、蒸したかぼちゃ、さつまいもなどを食べると、ほんの少し食べただけで、血糖値が上がるのか強烈な眠気で気絶するように寝てしまうため、何も食べられない。という困った状況になりました。

そこでネットでいろいろ調べていたところ、ナチュラルハイジーンを知りました。

「果物」を「午前中に」「好きなだけ食べていい」なんて、甲田式で厳しく制限されている事項を3つも覆す食べ方に、最初は「本当に大丈夫なの?」という気持ちでしたが、参考にした書籍「フィット フォー ライフ」の内容がかなりよかったのと、

「今まで果物をあまり食べてこなかった場合、腸管内に溜まったこれまでの未消化で腐敗した脂質や蛋白質の老廃物の層を、果物がかき混ぜ押し流し始めるので、胃腸の不快感や膨満感、げっぷ、その他、人によってさまざまな不調を感じることがあるが、症状を止めるために途中でやめないで、ぜひそのまま頑張って果物をたくさん食べ続けてほしい。」

という趣旨の記述があり、著者の自信と、読者への思いやり、温かみが伝わってきて信頼できそうに思えました。

そこで意を決して、10月から毎日午前中に果物を好きなだけ食べ始めたのですが、なんと、その翌日から4日間、毎日大量のお通じが一日5回以上あり、あんなに甲田式で少食にして、スイマグも飲んでたのに、まだお腹の中にこんなにあったの?果物ってすごくない?と本当に驚きました。

それから、ナチュラルハイジーンの食事方法に切り替えていくことにしました。

(つづく)