たくさんの食事療法と道のり(2)

メディカルミディアム

果物を食べ始めて起きたこと

ナチュラルハイジーンの食事では、午前中の果物の他に昼と夜はたっぷり山盛りのサラダを摂りますが、私の胃腸では山盛りサラダをバリバリ食べて消化する自信がなかったので、お昼と夜は今まで通り250gの葉物野菜の青汁を一杯ずつ飲んでから、そのあとに蒸した芋類やカボチャを摂ることにしました。

毎日果物をたくさん食べ始めてすぐにいろんな変化がありました。

・お水とお茶を飲まなくなった:まったくのどが乾かないので、甲田式の時に意識して飲んでいた一日1.5L以上のお水、お茶を一切飲まなくなりました。でも毎日お手洗いでたっぷり出てくるのでそのまま気にせず続けました。

・歯茎が腫れる:果物をたくさん食べ始めてすぐに、歯茎全体がぷっくり腫れてむずむずしました。症状だけ見ると何か悪いことが起きているようですが、気分はさわやかで体も全くつらくなかったので、「フィット フォー ライフ」のハーヴィーさんの言葉を信じてこちらも気にせず果物を食べ続けていると2週間ほどで治まりました。

・黒い舌苔:また果物をたくさん食べ始めてすぐに、舌の奥半分の舌苔が真っ黒になりました。そして2カ月たった今も黒いままです。でもこちらも、体は軽くすっきりした感じで体調がいいので気にせず放置してそのまま果物を食べ続けました。(のちにメディカルミディアムで、体内の重金属と酸化物質が排泄されている時に起きる症状と知りました。)

・大量のお通じ:ひとつ前の記事でも少しお話ししましたが、果物を食べ始めた翌日から4日間ほどは、一日に5回以上の大量のお通じがあり、その後も回数こそは減りましたが大量のお通じは続きました。そして毎回お通じの度に両わき腹がごっそりえぐられるような、まるで腸の中が空っぽになったような鈍い痛みもありました。


ナチュラルハイジーンの食事方法は、食べ物の消化のしやすさに応じた食べ合わせ(果物は単独か生野菜と食べる。加熱した食事のあとは次の食事まで2~3時間あける。炭水化物、タンパク質、脂質は同じ食事で組み合わせてとらない。など)と食べる時間(お昼12時までは果物生野菜以外摂らない、夜8時以降は食べないなど)を重視します。

ただしナチュラルハイジーンが世に出てから20年以上たっており、最新のナチュラルハイジーンを支持する医療関係者の間では、この食べ物の組み合わせはあまり重要視しなくてもよいという認識になっているとのことです。例えば大きな持病がない普通の生活を送っている人が、朝食に果物とシリアルを一緒に食べたり、果物をデザートとして食後に食べても長期的に見て健康を損なうようなことはない。果物を全く食べないよりはるかに良い。また、一度の食事で炭水化物とタンパク質を一緒に食べても消化作業が混乱することはない、など。

またナチュラルハイジーンではタンパク質や脂質を摂取するために、海苔などの海藻、クルミ、アーモンド、ヘンプシードといった豆、ナッツ、種子類、そしてアボカドなどをしっかりとるようになっています。

なので栄養成分表とにらめっこしながら、食べた物と量を記録して、一日の必要栄養素を確認しながら海苔、クルミ、アーモンド、ひまわりの種、アボカド、ヘンプシードなどをいろいろ食事に取り入れました。が、いつもお腹がすいてエネルギー不足を感じており、またお通じの様子や体臭からもどうやらタンパク質と脂質がうまく消化できていないようでした。

そこでなんとか炭水化物と青汁と消化にいい果物だけで生活できないものかと、フルータリアン(果物だけを食べる人)について調べていくうちに、あるフルータリアンの方のブログから高炭水化物・低たんぱく・低脂質食を推奨する80/10/10を知り、さらにメディカルミディアムを知ったのでした。