高エネルギー微生物とビタミンB12

メディカルミディアム

メディカルミディアムでは、
消化器官の不調を治すカギの一つとして腸内フローラの再構築をあげています。

ビタミンB12不足を改善する方法は、同時に腸内フローラの改善にもつながります。

メディカルミディアム(書籍 Medical Medium)によると、体内のビタミンB12のほとんどは腸内の善玉菌によって生産供給されていますが、それは腸全体ではなく、小腸と大腸の境目の部分である回腸で行われています。科学的にはまだ解明されていませんが、脳がもっとも受け入れやすいのが回腸で作られたビタミンB12であり、ビタミンB12は必要な時にいつでも、回腸の粘膜を通してビタミンB12だけを吸収する血管に取り込まれます。回腸は次の2点で重要な場所です。

・ビタミンB12の生産と吸収の中心
・メチル化*が起こる場所
(*取り込んだ栄養素を体が吸収できる生物活性型の物質に変える過程のこと。
 これにより必須微量栄養素や微量元素を体内に取り込み利用することができるようになる。)

しかしメディカルミディアムによると、アメリカに住む事実上すべての人が、ビタミンB12不足やメチル化の問題を抱えているといいます。これはどちらも回腸内に豊富な善玉菌が存在しないことが原因です。そこで以下の2つの対策が必要になります。


1.質の良いサプリメントでビタミンB12を摂取する。

 ・メチルコバラミンが主成分のもの。
 ・できればメチルコバラミンアデノシルコバラミンの両方が含まれているもの。
 (この2つは肝臓が使える形に変換する作業が必要ないため)
 (血液検査は信用できないそうです。ビタミンB12が血液中に豊富に存在していても、
  本当に必要な中枢神経に届いているということを意味するものではないため)

2.善玉菌を豊富に含む食べ物(プロバイオティクス)を食べる。

天然の有益な微生物(プロバイオティクス)は新鮮な生命力のある果物や野菜の表面にいます。
果物や野菜の表面で生きている特別な有益な微生物は、神や太陽のエネルギーを含んでいるため、メディカルミディアムではこれらを”高エネルギー微生物””高エネルギー生物”と呼んでいます。この高エネルギー微生物が、回腸に棲み人の体と脳がもっとも受け入れやすいビタミンB12を生産する微生物です。

・高エネルギー微生物を含むトップの食べ物は、スプラウト
(アルファルファ、ブロッコリー、クローバー、フェヌグリーク、レンズ豆、マスタード、ヒマワリ、ケールなど)です。これらの種は、発芽すると生命力にあふれる微生物の住処になります。

・高エネルギー微生物は、果物や野菜の葉や皮など土壌表面よりも上に棲んでいます。
そのため、近くにある有機栽培農家やファーマーズ・マーケットか、自宅の家庭菜園で入手した野菜や果物を食べることで高エネルギー微生物を取り込むことができます。

・それらの果物や野菜を新鮮なうちに生で洗わずに食べることが大事です。
  *洗剤を使わずに軽く洗うのは大丈夫です(雨のイメージ)。
  *生産過程がわかり、農薬その他の汚染物質(科学薬剤やワックスなど)にさらされて
   おらず、洗わずに食べても大丈夫か良く確認が必要です。
  *堆肥にまみれた農産物は必ず洗ってください。

・有機菜園から直送の洗っていない生のケール、キッチンカウンターの上で育てたスプラウト、無農薬で育てられもぎ取られたばかりの新鮮なリンゴなど。これらを食べると何十万という微生物が回腸に到達し、ビタミンB12を生産して貯蔵量を増やし、消化と免疫力の向上に驚くべき役割を果たしてくれるそうです。

腸内全体の善玉菌を増やすためのプレバイオティクスという意味では、生で食べられる果物や野菜は何であっても、善玉菌を増やします。

販売されている研究所で培養されたプロバイオティクスは効果はゼロではありませんが、これらは胃でほとんど死滅し、小腸の最後である回腸まで生きて届きません。生鮮食品から高エネルギー微生物を摂取することで得られる効果を9000馬力としたら、市販のプロバイオティクスで得られる効果はせいぜいミニロバ1頭くらいです。


発酵食品について

ちなみにメディカルミディアムでは、発酵食品については以下のように全くお勧めしていません。

*発酵食品に存在する微生物は生命力の供給源ではありません。

*発酵食品は食べ物を保存する冷蔵庫や冷凍庫がなかった時代に、食料を保存し”生き残るため”の一時しのぎの策として用いられたもので、健康をもたらす恵みとするのは誤りです。

*その細菌は腐敗する過程で死を栄養にして成長するものです。森で死んだ動物の表面を埋め尽くす細菌と同じで、高エネルギー生物とは異なるカテゴリーの菌です。

*キムチ、ザワークラウト、サラミ、ペパロニ、醤油、コンブチャ等の発酵食品は、もはや生命力のない食べ物を「エサ」に菌を培養して作られており、このような菌は消化器にとって何の役にも立ちません。単に消化管を通って体外に排出されます。

*乳製品はすべての病の「エサ」になるため、病に苦しんでいる場合はヨーグルトはお勧めしません。また低温殺菌されたヨーグルトは、低温殺菌でプロバイオティクスは死滅しています。生のヨーグルトで生きている乳酸菌でも、胃の塩酸に耐えられないため、胃で死滅し、決して腸管までたどり着きません。

*一部の人は、発酵食品の菌を異物とみなし体が過剰反応するため、腸内異常発酵、胃痛、胃部膨満感、吐き気、下痢などの症状が起こります。細菌が排出されれば治る一時的なものですが、このような人や、発酵食品の独特の味が好みでない人は食べないことをお勧めします。

*胃の塩酸は発酵食品の菌を異物とみなし、たとえ無害であっても敵とみなして殺菌します。一方、採ったばかりの生命力にあふれた食べ物に存在する生命力を与える有益な細菌は、塩酸によって破壊されることはありません。


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